統合失調症とは
代表的な症状として、幻聴(悪口、空耳、聞き間違えなどとして認識されることがあります)や被害妄想(いじめ、嫌がらせ、「誰かに付けられている」として認識されることがあります。ときには自分自身でも「これは妄想ではないか」と気がつく場合もあります)などが挙げられ、これらは陽性症状と呼ばれます。また、何もする気が起きない、終日横になっていたり入浴、洗顔すらしなくなる、引きこもりなどの陰性症状も併発します。考えがまとまらない、記憶力が下がるなどの認知機能に影響が及ぶこともしばしばあります。
治療について
薬物療法がメインです。主に抗精神病薬と呼ばれる内服薬を用いて、脳内の神経伝達物質の放出を調整します。「症状が治った」と考え治療を自己中断するケースも多々ありますが、その多くは再発、悪化を繰り返します。症状の急速な悪化時や重度の症状が続いている場合には、入院加療や精神科病院でのデイケアをはじめとするリハビリテーション治療を併用することが望まれます。